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レポートの読み方

このページは、レポートの URL を渡されて開いた方のためのガイドです。たくさんの意見を AI がまとめた「意見の地図」を、どう読み解けばよいかを説明します。

アプリの立ち上げ方や管理画面の操作は扱いません。画面の操作方法(ズーム・切り替えなど)は 使い方 を、分析を自分で動かしたい場合は CLI クイックスタート を、結果の公開・再利用のルールは ライセンスと結果の公開 を参照してください。

このレポートは何を見せているか

広聴 AI のレポートは、集まったたくさんの意見を AI が読み、似た意見どうしをまとめて、地図のように並べたものです。「ブロードリスニング」(broad listening=多くの声に広く耳を傾ける)という考え方に基づいています。

一つひとつのコメントを最後まで読まなくても、

  • どんな話題(意見のまとまり)があるのか
  • それぞれにどれくらいの意見が集まっているのか
  • 似た意見どうしがどう位置関係にあるのか

を、俯瞰して眺められるようにすることが目的です。

これは「全部を見せる要約」ではありません

レポートは集まった意見を整理した 見取り図 です。個々の意見の正確なニュアンスは、点を選んで中身を読むことで確認できます(点の近さには意味がある を参照)。

1 つの点、1 つの意見グループ

散布図(点がちらばった図)を読むときの基本は、点と意見グループの 2 つです。

  • 1 つの点 = 1 つの意見

    • AI が元のコメントから「意見」を取り出した、その 1 件です。
    • 1 件のコメントから複数の意見が取り出されることがあります。そのため 点の数はコメントの件数とは一致しません(1 つのコメントが複数の点になることがあります)。
    • 点にカーソルを合わせる(スマホはタップ)と、その意見の文章が表示されます。
  • 1 つの意見グループ(クラスタ) = 似た意見の集まり

    • AI が似た意見を自動でまとめ、グループに 名前(見出し) と 要約 を付けています。
    • 色はグループを見分けるためのものです。色そのものに「良い・悪い」や優先順位の意味はありません。

グループの名前・要約は AI がつけた「見出し」です

グループ名や要約は、中身をひとことで表すために AI が生成したものです。気になるグループは、名前だけで判断せず、点を開いて実際の意見を読んでみてください。

点の近さには意味がある

散布図では、近くにある点どうしは内容が似ていて、遠く離れた点どうしは話題が違う、と読みます。AI が意見の内容を数値に変換し、「意味の近さ」を 2 次元の平面に配置しているためです。

  • 見るのは 点どうしの近さ・遠さ です。
  • 図の 上下・左右の向き(軸)そのものに、決まった意味はありません。「右だから賛成」「上だから重要」といった読み方はできません。
  • かたまって見える部分は、似た意見が多く集まっているところです。

近さは「意味の近さ」のおおよその目安

たくさんの意見の関係を無理やり平面に押し込んでいるため、距離は厳密な数値ではなく おおよその目安 です。細かい距離の差を深読みしすぎないようにしてください。

数字(件数・割合)の読み方

各グループには、そこに入った意見の件数が表示されます。グループの大きさは、この件数の大きさを表します。

数字を読むときは、次の点に注意してください。

  • 件数は「意見の数」であって、人数やコメント数ではありません。 前述のとおり 1 件のコメントから複数の意見が取り出されることがあります。
  • 割合は「今回集まった意見の中での割合」です。 社会全体や有権者全体の縮図ではありません。どんな人が・どんな経路で意見を寄せたかによって、集まる意見にはかたよりが生じます。
  • 件数が多い意見が、正しい・重要とは限りません。 多く寄せられた声と、少数だが大切な指摘は、別のものとして見てください。

散布図の 3 つの見方と階層図

同じ分析結果を、粒度(細かさ)を変えて見ることができます。散布図には 3 つのモードがあり、ほかにツリー状の「階層図」があります。意味の違いは次のとおりです(切り替えなどの操作は 使い方 — 散布図の操作 を参照)。

見方 何を見せているか
全体 いちばん大きなくくり(最上層のグループ)だけを表示。まず全体像をつかむための見方です。
詳細クラスタ いちばん細かいくくり(最下層のグループ)をすべて表示。話題を細かく見たいときの見方です。
濃い意見 細かいグループのうち、特にぎゅっと似た意見が集まったものだけに絞った見方です(下記参照)。
階層図 グループの入れ子(大きなくくりの中に小さなくくり)の構造を、ツリーマップで俯瞰する見方です。

「全体」と「詳細クラスタ」では、グループを囲む薄い色の領域が表示され、そのグループの意見がどの範囲に広がっているかの目安になります。

分析のしかたが 1 階層だけのときは

クラスタリングが 1 階層しかないレポートでは、「詳細クラスタ」「濃い意見」が選べないことがあります。これは設定上その見方が作れないためで、異常ではありません。

「濃い意見」の意味と、少数派への注意

「濃い意見」は、似た意見が密に集まっているグループだけを取り出した見方です。「よく似た声が、まとまって多く上がっている」ところを浮かび上がらせます。

  • 細かいグループの中から、特に凝集度が高く、ある程度の件数があるものだけが残ります。
  • 各グループが「全体」で見たときのどの大きなくくりに属するかも、あわせて示されます。

少数派・小さな声は「濃い意見」から抜け落ちます

「濃い意見」は意図的な絞り込みです。少人数で散らばった意見や、件数の小さなグループは、この見方には現れません。「濃い意見に出ていない=重要でない」ではありません。少数の声を見落とさないために、必ず「全体」や「詳細クラスタ」とあわせて見てください。

結果を鵜呑みにしない

このレポートの作業 — 意見の取り出し、似た意見のグループ分け、グループの名前付けと要約 — は、いずれも AI(大規模言語モデル)が自動で行っています。便利な一方で、次のような限界があります。

  • AI の解釈やくせ、取り違えが入りえます。 意見の切り出し方やグループ分けは、必ずしも人が読んだときと同じにはなりません。
  • グループ名・要約は AI による見出しです。 判断の根拠にする前に、点を開いて元の意見そのものを確認してください。
  • 集めた意見の範囲・集め方によって、結果は変わります。 同じテーマでも、対象や期間が違えば別の地図になります。

大事な判断に使うときは

  • 気になるグループは、点を選んで元の意見を直接読む。
  • 「全体 / 詳細クラスタ / 濃い意見」など複数の見方を照合する。
  • 件数や割合はおおよその傾向として扱い、断定の根拠にしない。
  • 不明な点は、レポートの作成者(発行者)に問い合わせる(作成者情報は画面に表示されています)。