Windows 実機セットアップ検証手順¶
このページは、Windows 実機または Windows self-hosted runner 上で setup_win.bat と Docker Desktop(Linux containers)を使ったセットアップを検証するための手順です。
windows-latest hosted runner では Docker Desktop + Linux containers の実セットアップを完全には再現しにくいため、この手順は人間または AI エージェントが実機で再実行し、観測結果を Issue / PR に残すためのものです。
対象¶
- Windows 10 / 11 の実機
- Docker Desktop for Windows
- Docker Desktop の Linux containers モード
- 配布 zip を展開して
setup_win.batを実行する導線
非対象¶
- GitHub Actions の
windows-latesthosted runner だけで Docker Desktop + Linux containers の実セットアップを完結させること - WSL 内で
setup_linux.shを実行する導線 - Windows ネイティブ環境で個別サービスを手動起動する開発者向け導線
テスト層の分け方¶
Windows セットアップ検証は、重さと再現できる範囲が異なるため、次の 3 層に分けます。
| 層 | 目的 | 実行環境 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| Script test | 文字化け、構文、.env 生成、入力分岐を検出する |
GitHub hosted windows-latest |
全 PR |
| Compose smoke | docker compose up で主要サービスが起動することを確認する |
Linux runner でも可 | 全 PR または main |
| Real Windows E2E | Windows + Docker Desktop + setup_win.bat の実導線を確認する |
self-hosted Windows runner / 実機 | 必要時に許可された実行者が手動 |
このページは主に Real Windows E2E の観測手順を扱います。あわせて、setup_win.bat の明らかな壊れ方は windows-latest 上の Script test で早めに検出します。
事前準備¶
- Windows Update を適用し、必要なら再起動します。
- Docker Desktop for Windows をインストールします。
- Docker Desktop の初回起動時に WSL2 の有効化を求められた場合は、案内に従って有効化します。
- Docker Desktop のインストール直後は Windows を再起動します。
- Docker Desktop を起動し、Linux containers モードで動いていることを確認します。
- OpenAI API キーまたは Gemini API キーを用意します。どちらか一方だけでも構いません。
- kouchou-ai のリリース zip または検証対象ブランチの zip を、空白や日本語を含まない短いパスに展開します。
例:
Docker Desktop の確認¶
PowerShell またはコマンドプロンプトで、展開したフォルダに移動する前に以下を確認します。
確認観点:
docker infoがエラーにならない- Docker Desktop が Linux containers モードになっている
- Docker Desktop の Resources で、少なくとも CPU 2 core / Memory 4 GB 程度を割り当てている
setup_win.bat の実行¶
- 展開したフォルダを開きます。
setup_win.batをダブルクリックします。- Docker Desktop 未起動エラーが出た場合は、Docker Desktop を起動してから再実行します。
- OpenAI API キーと Gemini API キーを入力します。不要な方は空欄で Enter を押します。
- API キー形式の警告が出た場合は、入力ミスでないか確認します。
docker compose up -d --buildが開始されることを確認します。
確認観点:
- バッチ実行中に文字化けした行がコマンドとして実行されない
- API キー入力の案内が読める
- 空欄の API キーが許容される
- 不正な形式の API キーでは警告が表示され、続行するか選べる
.envが生成されるdocker compose up -d --buildが実行される
CI / AI エージェント向け非対話モード¶
CI や AI エージェントが setup_win.bat を確認する場合は、対話入力の代わりに非対話モードを使えます。
setup_win.bat --non-interactive --skip-docker-start --openai-api-key sk-test --gemini-api-key AIza-test
利用できるオプション:
| オプション | 用途 |
|---|---|
--non-interactive |
set /p, choice, pause を避け、CI で止まらないようにする |
--skip-docker-start |
Docker Desktop の確認と docker compose up -d --build をスキップし、.env 生成までを見る |
--skip-api-key-validation |
API キー形式チェックをスキップする |
--openai-api-key <value> |
OpenAI API キーを引数で渡す |
--gemini-api-key <value> |
Gemini API キーを引数で渡す |
GitHub hosted windows-latest では Docker Desktop + Linux containers の実セットアップまでは見ません。代わりに、次のような軽量チェックを行います。
setup_win.batが ASCII / UTF-8 として読める- Docker 未起動時に期待したエラーで終了する
- 非対話モードで
.envが生成される - 出力に mojibake replacement character が混じらない
Self-hosted runner は個人の Windows 実機の Docker Desktop と workspace を使うため、PR や定期実行では走らせないでください。Real Windows E2E は workflow_dispatch による手動実行専用で、workflow に定義された実行者条件を満たす場合だけ実行します(条件の正本は workflow YAML)。
起動確認¶
セットアップ完了後、以下にアクセスします。
| 画面 | URL | 確認内容 |
|---|---|---|
| レポート閲覧画面 | http://localhost:3000 | ページが表示される |
| 管理画面 | http://localhost:4000 | ページが表示される |
| API | http://localhost:8000/docs | FastAPI docs が表示される |
追加で以下を確認します。
docker compose ps
docker compose logs --tail=100 api
docker compose logs --tail=100 admin
docker compose logs --tail=100 public-viewer
確認観点:
api,admin,public-viewerが起動しているapiの build が PyTorch / dependency install で失敗していない- ブラウザで管理画面と閲覧画面を開ける
.envのNEXT_PUBLIC_API_BASEPATH/NEXT_PUBLIC_CLIENT_BASEPATHが localhost の既定値になっている
最小操作確認¶
可能であれば、管理画面で以下を確認します。
- 管理画面を開く
- 新規レポート作成画面に進む
- 小さな CSV をアップロードする
- レポート ID を入力する
- 設定画面まで進めることを確認する
実 API キーを使った LLM 呼び出しまで行うかは、検証目的と費用に応じて判断します。API キーを使わない UI 導線の確認だけでも、Windows セットアップ検証として価値があります。
停止と再実行¶
検証後は以下で停止します。
再実行確認をする場合は、以下を見ます。
setup_win.batの再実行で既存.envが上書きされる- API キーを変更して
.envに反映される docker compose up -d --buildが再実行される
エラー時に残す情報¶
Issue / PR コメントには、個人情報や API キーを含めず、以下を残します。
- Windows のバージョン
- Docker Desktop のバージョン
- Docker Desktop が Linux containers モードかどうか
- 検証したブランチまたはリリースバージョン
docker compose psの結果- 失敗したコマンド
- エラーログの該当部分
- 画面 URL の到達可否
API キー、ローカルユーザー名、メールアドレス、端末固有の絶対パスは貼らないでください。ログに含まれる場合は伏せ字にします。
AI エージェント向け観測ポイント¶
AI エージェントが実機または self-hosted runner で検証する場合は、以下を短く報告します。
setup_win.batがどこまで進んだか- Docker Desktop 未起動時のエラー表示が読めるか
- API キー入力と形式警告が期待通りか
.envが期待通り生成されたかdocker compose up -d --buildの成否localhost:3000,localhost:4000,localhost:8000/docsの到達可否- 失敗した場合、最初に失敗したコマンドとログ
成功時の報告例:
Windows 11 + Docker Desktop Linux containers で setup_win.bat を実行。
.env 生成、docker compose build / up、localhost:3000, 4000, 8000/docs の表示まで確認。
API キー値やローカルユーザー名はログから除外済み。
失敗時の報告例: