しゃべれるマニフェスト公開(2025-05-16)

概要

「しゃべれるマニフェスト」は、チームみらいの2025年参議院選挙に向けて公開された、AIとの対話から政策変更提案を送る仕組みである。いどばた政策を用い、有権者がGitHubを直接操作しなくても、チャットで考えを伝えるとAIが政策文書への変更提案を作る。

ブロードリスニング本 チームみらい章では、2025年5月16日にリリースされたと整理されている。一方、raw/minutes/weekly-general-meeting.txtraw/minutes/idobata-project.txt では、2025年5月17日にチームみらいのマニフェストver0.1公開と同時にチームみらい向けのいどばた政策が公開された、と共有されている。Wikiでは、公開・共有が5月16日から17日にかけて行われた節目として扱う。

何が変わったか

2024年都知事選での政策改善は、GitHub上で政策文書を公開し、変更提案を受け付ける形だった。しかし、多くの有権者にとってGitHubは参加のハードルが高い。

しゃべれるマニフェストでは、入口をGitHubではなく対話UIに置き換えた。AIがインタビュアーのように話を聞き、政策文書への変更提案を作ることで、専門的なツールに慣れていない人も政策改善に参加しやすくした。

確認できること

  • 書籍原稿では、リリース4日後の2025年5月20日に1,300件以上の提案が届いたことが紹介されている。
  • 最終的には、政策への提案だけで8,559件、変更提案全体では9,600件以上が届いたと整理されている。
  • いどばた議事録では、約9,000件の意見が集まり、254件の提案が実際に政策へ取り込まれたとされている。
  • 2025年5月22日には、内部的に 広聴AI で可視化・観察できる状態になっていたと書籍原稿に記録されている。
  • 5月中旬の週次Historyでは、チームみらいのベータテストを受けて、いどばた側で改善点の洗い出しが急ピッチで進んだとされている。

得られた学び

第一に、入口設計の重要性が明確になった。GitHubを直接使う専門的な入口から、AIとの対話で参加できる入口に変えることで、提案数が大きく増えた。

第二に、大量の提案を受け止める運用設計が課題になった。提案が数千件規模になると、分類、重複処理、担当者への割り当て、公開前レビューが必要になり、単に投稿しやすくするだけでは十分ではない。

第三に、「声を出した後」の体験が重要だと分かった。書籍原稿では、自分の意見がどこへ行ったのか、読まれたのか、採用されたのかを追える両方向のトレーサビリティが必要だと整理されている。これは ボイス効果ブロードリスニング の実装にとって重要な論点である。

dd2030にとっての位置づけ

この事例は、いどばたが単なるコミュニティ内プロトタイプではなく、実際の政治参加の現場で大規模に使われた初期の事例である。同時に、広聴AIによる観察、提案分類、政策体系の見直し、参加者へのフィードバック設計まで含めて、ブロードリスニングをサイクルとして捉える必要があることを示した。

直後には、チームみらい選挙ボランティア向けミートアップでのいどばたビジョン活用も行われ、いどばた政策といどばたビジョンの両方が実利用の場で試された。

注意点

このページは、raw/broad-listening-book/06_01_チームみらい.mdraw/minutes/idobata-project.txtraw/minutes/weekly-general-meeting.txtraw/history/week10_20250521/slack.md に基づく要約である。チームみらいの活動そのものを評価・支持するページではなく、dd2030が開発したOSSプロダクトの利用事例と、そこから得られた設計上の学びを整理している。

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