KYA

概要

KYA(Know Your Advertiser) は、オンライン広告を出す主体が誰かを、広告配信前に確認する仕組み。dd2030 の コアループ では、オンライン詐欺広告対策の重要論点として扱われている。

日本語では「広告主本人確認」「広告主の身元確認」と説明される。銀行口座開設などで使われる KYC(Know Your Customer)が「顧客を知る」仕組みであるのに対し、KYA は「広告主を知る」仕組み。

なぜ重要か

なりすまし詐欺広告では、広告を出している主体が誰か分からないまま配信されることが問題になる。広告主が実在する個人・法人かを確認しないまま広告を流すと、被害が起きた後に実行者を追跡しにくく、削除義務や罰則を設けても実効性が弱くなる。

KYAは、詐欺広告の「入口」を塞ぐ対策として位置づけられる。ストップ詐欺広告 のような通報基盤は、通報・可視化・削除通知の流れを支える側面が強い。一方、KYAは広告が掲載される前の段階で、広告主の実在性を確認する。

台湾モデルでの位置づけ

Coreloop の議事録では、台湾の「詐欺犯罪危害防制条例」における4つの規制として、以下が整理されている。

  1. KYA(広告主の本人確認)
  2. 広告の委託者・出資者の明示やAI生成表示などの透明性
  3. 詐欺広告を知った時点から24時間以内の削除義務
  4. 違反時の罰則や連帯損害賠償責任

台湾モデルでは、国内・海外を問わず広告主に実名確認を求める設計として説明されている。dd2030では、この制度をそのまま日本に移植するのではなく、日本の法体系・行政体制に合わせて検討する論点として扱っている。

日本での論点

  • どのプラットフォーム事業者を対象にするか
  • 国内広告主と海外広告主に同じ本人確認水準を求められるか
  • マイナンバーカード等の公的個人認証を広告出稿時に使えるか
  • 本人確認未実施の広告を表示で区別するのか、配信自体を認めないのか
  • 表現の自由・匿名表現・商業広告規制との関係をどう整理するか
  • KYAだけでは防げない、DM・メッセージアプリ・UGC経由の詐欺にどう対応するか

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